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厳しい冬が過ぎ、小アユ漁やフナ漁が始まると、“沖島の春”到来です。
沖島の春は、島の所どころに桜が咲き、山では“蕨”、“筍”、“よもぎ”などの山菜も採れたり・・・と
のんびりとした懐かしい春の風景に出逢えます。
![]() 今年も沖島に暖かな春がやって来ました。今年は春の到来が遅く、桜の開花も例年に比べ遅めでした。また、春に最盛期を迎える小アユ漁も遅れています。 そんな中、今年は“ホンモロコ漁”が好調で、昨年に比べて漁獲量が増加しており、特に沖島周辺で増えています。
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〜〜春の風物詩〜〜〜〜〜
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小アユ漁は、“細目小糸漁”とよばれる刺し網漁で4月ごろから盛んになります。沖島では、刺し網にかかった魚を独特の方法ではずします。漁船に高く組まれた足場に網を掛け、その網を振るって魚をはずすのです。他で見られることもありますが、この方法は沖島発祥の方法です。そのため、この漁が始まる頃になると、漁船に高い足場が組まれはじめ、まさに沖島の春到来を告げる風景といえます また6月の決められた期間ですが、今はあまり行われない“沖すくい網漁”も行われます。沖すくい網漁とは漁船の舳先にとりつけた大きな網で、アユの群れごと、すくい取る漁法です。熟練を要する漁法です。 |
![]() “塩切り鮒”とは「ふなずし」の材料となるもので、春に獲った琵琶湖産の天然“ニゴロブナ”を丁寧にウロコと内臓を取り、3ヵ月程度塩漬けにしたものです。このころの鮒は卵を抱えており、「ふなずし」の中でも特に美味とされています。 |
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沖島の桜の開花は、少し遅めで毎年4月に入ってから咲き始めます。(写真はH22.4.6撮影) 島にはあちらこちらで桜が楽しめますが・・・特に西福寺を抜けて島の西側の桜並木は見事です。またケンケン山の登山道にある“お花見広場”では、お花見をしながら比良山系・比叡山を望む景色が楽しめます。 |
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![]() 「秋祭り」と同様、昔から島民が集う行事のひとつです。今年は5月2、3日に行われます。お天気が良ければ、御神輿が船に乗せられ、休暇村までを往復します。 |
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〜〜春の味覚〜〜〜〜〜
![]() 琵琶湖のアユは、春に琵琶湖から川をのぼって大きくなるアユと、琵琶湖で生活して大きくならないアユがいます。大半はこの大きくならないアユで、小アユと呼ばれ、春に漁の最盛期を迎えます。 小アユは、佃煮として食されるのが一般的ですが、島では、天ぷら、唐揚げ、南蛮漬けなどにしても頂きます。小ぶりなので骨が柔らかいのは元より、アユ独特の風味もしっかり味わえる逸品です。 ※小アユの佃煮(若煮)は漁協会館前の「湖島婦貴の会」屋台または通販でお買い求めいただけます。 ![]() |
![]() 沖島では、“山菜”は4月から、“たけのこ”は5月頃から出始めます。 「煮物」にして頂くのが一般的で、山菜に小芋・ニシン(または油揚げ、棒だら)・たけのこ・ふき・赤こんにゃくなど5品くらいを一緒に炊いて頂きます。 ![]() |
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![]() 沖島に自生している“よもぎ”を摘んで作ります。中は餡子の丸いおだんごです。また、“さとだんご”と言われるもち粉によもぎと黒砂糖を入れて練ったおだんごも春の沖島の味です。 |